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全日本おっぱいサミット 2017 開催報告
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全日本おっぱいサミット 2017 開催報告

公共の場での授乳というテーマは、関わる人の立ち位置によってまったく見え方が違ってきます。

「全日本おっぱいサミット」。

「おっぱい」をテーマに、津田大介さん(ジャーナリスト)、伴田良輔さん(写真家)、村上麻里さん(産科医)に進行役の今一生さん(ジャーナリスト)という男性多めの布陣で語るイベントを113日に開きました。裏のテーマは「おっぱいのノーマライゼーション」。

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このイベントは、20178月から連載スタートした、「ハピママ*((株)ぴあ運営のママ向け情報サイト)」での、「公共の場での授乳問題を考える」連載特集記事がきっかけ。連載の発端は、「授乳は授乳室でしてほしい」という女子大学院生の新聞投書をきっかけに賛否激論となった「公共の場での授乳」問題でした。

多様な専門家へのインタビューを紹介し、社会・男性・ママ・非ママ、皆でこの問題の解決策を考えたいとスタート。ライター「ちかぞう」さんの読み応えのある特集記事には多くの反響が寄せられ、実際にリアルなイベントとして議論する場所を作りたいと、有志で企画しました。

http://www.kaiboken.com/bonyu-unei/2017/11/-2017-tokyo.html

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そのイベントをこんなタイトルにしたのは、「母乳」には興味がない若い世代や男性にも「興味本位で」来てもらいたいな、と思っていたから。

残念ながら、やはりそうした世代、ちょっと恥ずかしいと思ったのか大挙しての来場ではありませんでしたが、当日は少数ながらも大学生の姿もありました。

紹介したブログはこちら:http://www.mo-house.jp/mitsuhata_biyori/?p=13658


開催後、ブログなどで多くの反響が寄せられました。子育てブログを運営するブロガーや母乳育児の活動家だけでなく、出産育児経験のない女性や男性の意見も。なかでも、私もメンバーも嬉しかったのは、男性エンジニア悠才さんのブログ。面識はない方なのですが、彼はホントに「興味本位で」参加されたそう。許可を頂いたので、少しご紹介します。


「このイベントに参加した理由は、『全日本おっぱいサミット』というワードのインパクトだけでした。」という彼。


残念ながら、最初の津田大介さんのパートは、道に迷って遅れたとのことで書かれていないのですが(津田さん登壇は目玉だったのに!)、

おっぱい有識者のトークを聞きながら

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「しかし、実際イベントに参加してみると社会に根差す『授乳問題』に気づく良い機会になりました。」


そして、

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「・・・その後は待ちに待った授乳ショーが始まりました。


小さな赤ん坊を抱えたお母さん方が舞台袖から出てくるのかなと思っていたら、なんと客席からの登壇!笑

しかも、イベントの最中にも授乳をしていたらしい。


僕の隣に座っていた方も登壇してましたが、まさか授乳してたなんて・・・全然わからなかったです。」

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「授乳服を身にまとったお母さん方の公開授乳シーンは一言で表すと、『え、本当に授乳してる?』という驚きしかありませんでした。」

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「この状況をおっぱいカメラマン伴田さんの言葉を借りると、まるでマジックを観ているようでしたね。」171103_0173.jpg

「今までおっぱいをエロいコンテンツと限定的に捉えていた自分にとって、おっぱいの持つセクシャル以外の側面を知れたこと(というか気づいたこと)は、とても大きな意識の変化だと感じています。」

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「また、このイベント中『おっぱい』というワードを何度も聞いたし、おっぱいの写真もたくさん見たのですが、全くエロい感情が湧いてこなかったんですよね。」

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「こんなことは初めての経験で、そういう自分に素直に感心しています。不純な動機で参加したイベントですが、色んな発見や自分の中の意識の変化があったりして、参加して良かったなと強く感じました。」

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ああ、イベントを開いてよかった・・・!と思いました。

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ノーマライゼーションとは、

「障害者と健常者とが、お互いが特別に区別されることなく、

社会生活を共にするのが正常なことであり、本来の望ましい姿であるとする考え方」

wikipediaより)。


私は、授乳する母親を単に配慮してください!と訴えるだけでなく、まったく縁のないジャンルの人たちも「お互いに」(←ココ大事です)理解し合えるというのが大切だと思ってきました。


だから、今回の議論のきっかけとなった女子大学院生による「公共の場での授乳への違和感」も決して否定できないし、男性の視点も、なかったことにはできない。


まして、子育てか仕事か選ぶしかなかった女性たちの視点も否定できない。

この問題は、大学院生が悪いのでも男性が悪いのでもなく、社会やメディアがこうした視点を作ってきた結果です。


私自身は、今でこそこんな仕事(モーハウス=授乳服の会社)をしていますが、もともとは、比較的彼らに近い感性を持っていたと思います。

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また、自分の仕事の話をラジオで話したときに、年上の女性から「あなたは、子どもを持たなかった女性の気持ちも考えたほうがいい。あなたなら考えられるはずだから」というお手紙をもらったこともあります。

周囲の人は、そんなことまで考える必要はない、と言いましたが、私は考えたいと思いました。なぜならその多くは自立する女性であり、尊敬すべき先輩だから。


だからこそ、さまざまな捉え方を否定したくない。

だからこそ、授乳していることをできるだけどんな感性の人にも違和感なく受け入れさせることができる「授乳服」に行きついたのだと思います。(授乳の権利を!といった社会運動ではなく、授乳を意識させる授乳ケープではなく)


お互いがお互いの背景や考え方を知ることは、ノーマライゼーションに、そしてお互い心地よく過ごせることにつながります。


会場を沸かせた<マジック>は、母乳を与える母親だけでなく、その対極にいるはずの男性など当事者以外の人の意識を変革しました。それは、静かな革命です。

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戦うのではなく、訴えるのではなく、静かに自然に、少しずつ。社会と授乳、社会と生活を、再びつなぎ直すには、お互いを認め合い、お互いを尊重し合うことから始まるのだと思います。

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